疾患別紹介 – 脳神経外科の対

brain & Neurosurgical
Conditions

当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

当科の研究・発表実績
TOP-Brain-ラトケ嚢胞(らとけのうほう)について

ラトケ嚢胞(らとけのうほう)について

ラトケ嚢胞とは
ラトケ嚢胞は、胎生期(お母さんのおなかの中の発生過程)にできる嚢胞性病変で、下垂体の近く(トルコ鞍部)に生じます。
中にはゼリー状の液体がたまっており、良性で腫瘍とは異なります。多くは無症状で偶然発見されます。

症状
・嚢胞が大きくなると周囲を圧迫し、以下のような症状を起こすことがあります。
・視力・視野障害(視神経の圧迫による)
・頭痛
・下垂体機能低下(ホルモン分泌の低下による倦怠感、月経異常など)

診断
MRIが診断の中心です。嚢胞の大きさや性状を評価し、下垂体腺腫など他の病変と区別します。
血液検査で下垂体ホルモン値を確認します。

治療
無症状で小さい場合:定期的にMRIで経過観察します。
症状がある場合や嚢胞が大きい場合:外科手術を行います。ただし頭痛のみで手術適応とすることは少ないです。

手術
経鼻内視鏡手術が一般的で、鼻から内視鏡を入れて嚢胞を開放・内容液を排出します。
嚢胞の壁を完全に取ることは難しいため、再発することがあります。再発例でも多くは再手術で対応可能です。

予後
ラトケ嚢胞は良性で、適切な治療により予後は良好です。ただし再発の可能性があるため、術後も定期的なMRIフォローが必要です。

当科の取り組み
当科では、基本的に経過観察を行うことが多い疾患です。治療が必要な場合には経鼻内視鏡手術による低侵襲な治療を行い、視機能やホルモン機能を守ることを重視しています。大学病院として、内分泌内科・眼科と緊密に連携し、患者さん一人ひとりに最適な治療方針を提案しています。

menu