疾患別紹介 – 脳神経外科の対

brain & Neurosurgical
Conditions

当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

当科の研究・発表実績
TOP-Brain-下垂体腺腫/下垂体神経内分泌腫瘍(かすいたいせんしゅ/かすいたいしんけいないぶんぴつしゅよう)について

下垂体腺腫/下垂体神経内分泌腫瘍(かすいたいせんしゅ/かすいたいしんけいないぶんぴつしゅよう)について

下垂体腺腫とは
下垂体腺腫は、脳の底にある「下垂体」というホルモンを司る臓器に発生する良性腫瘍です。脳腫瘍全体の1割ほどを占め、比較的よく見られる腫瘍です。悪性化して転移することはほとんどありませんが、ホルモンの異常分泌や脳周囲の圧迫によって症状を起こします。

症状
1. ホルモンの異常による症状(機能性下垂体腺腫)
腫瘍から過剰にホルモンが分泌されることで症状が出ます。
プロラクチノーマ(プロラクチン産生腺腫):乳汁分泌、月経不順、不妊、男性では性機能低下
成長ホルモン産生腺腫:末端肥大症(手足や顔が大きくなる)、糖尿病、高血圧
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生腺腫:クッシング病(顔や体幹の肥満、皮膚が薄くなる、高血圧など)

2. 圧迫による症状(非機能性下垂体腺腫など)
ホルモン分泌は伴わず、腫瘍が大きくなることで症状が出ます。
・視力・視野障害(視神経の圧迫による)
・頭痛
・下垂体機能低下(ホルモン不足による全身倦怠感、無月経、低血圧など)

診断
・MRI:下垂体腺腫の有無や大きさ、周囲への影響を評価
・血液・尿検査:ホルモン分泌の異常を調べる
・視力・視野検査

治療
治療法は腫瘍の種類・大きさ・ホルモンの状態に応じて選択します。

・薬物治療
プロラクチノーマは薬で小さくなることが多く、第一選択となります。

・外科手術(経鼻内視鏡手術)
鼻から内視鏡を入れて行う手術が主流です。頭を大きく開ける必要がなく、体への負担が少ない方法です。
特に視神経の圧排がある場合、視力障害がある場合は早期の手術が望まれます。

・放射線治療(ガンマナイフなど)
手術で取り切れなかった場合や再発時、薬が効きにくい場合に行われることがあります。

予後と経過
良性腫瘍であるため、治療により多くの患者さんが社会復帰できます。
ただし再発やホルモン異常が残ることもあるため、定期的なMRIやホルモン検査が必要です。
 
当科の取り組み
当科では、経鼻内視鏡手術を中心とした低侵襲治療を多数行っており、視機能温存やホルモンバランスの正常化を重視しています。薬物治療・放射線治療を含め、内分泌内科・眼科と緊密に連携して包括的な診療を提供しています。

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