疾患別紹介 – 脳神経外科の対
brain & Neurosurgical
Conditions
当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

中枢神経原発悪性リンパ腫について
中枢神経原発悪性リンパ腫(ちゅうすうしんけいげんぱつあくせいりんぱしゅ)とは
中枢神経原発悪性リンパ腫は、リンパ球という免疫細胞が脳や脊髄、眼の中(網膜)に腫瘍を作る病気です。 全ての脳腫瘍の中では比較的まれですが、中高年に多くみられます。 脳にできる腫瘍の多くは手術で切除を目指しますが、この腫瘍は脳の深部にできやすく、薬や放射線が効きやすい特殊な性質を持つため、手術で取りきることは行いません。
症状
・腫瘍ができる場所によって症状はさまざまですが、代表的なものは以下の通りです。
・頭痛、吐き気
・手足の麻痺やしびれ
・言葉の障害、記憶障害
・性格や行動の変化
・視力低下(眼に病変がある場合)
診断
・MRI検査:特徴的な画像所見が得られます。
・脳生検:小さな手術で腫瘍の一部を採取し、病理検査で診断を確定します。
血液検査や髄液検査:全身の状態や合併症を調べます。
治療
・中枢神経原発悪性リンパ腫は、手術で取りきるのではなく薬物療法と放射線治療が中心となります。
・薬物療法(化学療法)
メトトレキサートを中心とした治療が行われます。
リツキシマブ(腫瘍の細胞を標的にして攻撃する「分子標的薬」 の一種)を加えることで効果を高めることがあります。
・放射線治療
全脳照射や定位放射線治療を併用することがあります。
高齢の方では副作用に注意しながら適応を判断します。
・ステロイド治療
腫瘍を一時的に小さくする効果があり、症状の改善に用いられることもあります。
予後と経過
薬物療法や放射線治療に良く反応する腫瘍ですが、再発することも少なくありません。そのため治療後も定期的なMRIや血液検査での長期的な経過観察が必要です。
当科の取り組み
当科では、脳神経外科・血液内科・放射線科が連携し、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。 また、大学病院として最新の治療法や臨床研究も取り入れ、再発や副作用への対応も含めて包括的な診療を提供しています。
