疾患別紹介 – 脳神経外科の対
brain & Neurosurgical
Conditions
当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

外傷性頭蓋内血腫(がいしょうせいずがいないけっしゅ)について
外傷性頭蓋内血腫とは
外傷性頭蓋内血腫とは、交通事故・転倒・転落などの頭部外傷によって、頭蓋骨の内側に血液がたまり、脳を圧迫する病気です。
出血する部位によっていくつかの種類があり、それぞれ症状や治療方法が異なります。いずれも命に関わることがあるため、迅速な診断と治療が必要です。
病型分類
1. 急性硬膜外血腫
硬膜と頭蓋骨の間に血液がたまる。
頭蓋骨骨折に伴って動脈が傷つき出血することが多い。
一時的に意識が戻ったあと、急に悪化することがある(意識清明期)。
緊急手術で血腫を除去する必要があることが多い。
2. 急性硬膜下血腫
硬膜と脳の間に血液が広がる。
脳の表面の静脈や脳自体の損傷で起こる。
強い頭部外傷で多く見られ、重症例が多い。
出血量が多ければ緊急で開頭手術や減圧手術が必要。
3. 慢性硬膜下血腫
数週間から数か月前の軽い頭部打撲が原因となることがある。
高齢者に多く、飲酒や血液をサラサラにする薬の内服もリスク。
頭痛、歩行障害、認知症のような症状が徐々に進行。
穿頭術(頭蓋骨に小さな穴を開けて血液を排出)で改善することが多い。
4. 脳内血腫
脳の中に直接出血が起こる。
打撲部位や反対側に生じることもある(対側損傷)。
脳の腫れ(脳浮腫)を伴いやすく重症化しやすい。
手術で血腫を取り除く場合と、経過観察する場合がある。
5. 外傷性くも膜下出血
脳を覆う「くも膜」の下に血液が広がる。
強い頭痛や意識障害を引き起こす。
動脈瘤破裂によるくも膜下出血とは異なり、多くは保存的治療で経過をみる。
診断
CT検査が最も重要で、血腫の部位や大きさ、脳への影響を速やかに確認できます。
治療
・保存的治療:血腫が小さく症状が軽い場合は入院のうえで経過観察。
・外科手術:血腫が大きい、または脳を強く圧迫している場合は、開頭術や穿頭術によって血腫を取り除きます。
当科の取り組み
当科では、24時間体制で救急搬送に対応し、CTによる迅速診断と必要に応じた緊急手術を行っています。また、救命後は集中治療・リハビリテーションを含め、社会復帰を目指した包括的なサポートを提供しています。
