疾患別紹介 – 脳神経外科の対

brain & Neurosurgical
Conditions

当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

当科の研究・発表実績
TOP-Brain-慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)について

慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)について

慢性硬膜下血腫とは
慢性硬膜下血腫は、頭を打ったあと数週間から数か月経ってから、脳の表面に血液がたまり、少しずつ症状が出てくる病気です。 高齢の方に多くみられ、軽い頭部外傷でも発症することがあります。アルコールの多飲や血液をさらさらにする薬を内服している方では、リスクが高くなります。

症状
・血液がゆっくりとたまるため、初期には気づかれにくいことがあります。
・頭痛
・物忘れやぼんやりする(認知症に似た症状)
・歩行障害(ふらつき、転びやすい)
・手足のしびれや脱力
・言葉が出にくい
症状は徐々に進行し、重症になると意識障害を起こすこともあります。

診断
CT検査が最も有用で、脳の表面に血液のたまりを確認します。
MRI検査が補助的に行われることもあります。

治療
多くの場合、手術によって血液を排出することで症状が改善します。

・穿頭術(せんとうじゅつ)
頭蓋骨に小さな穴を開けて血液を洗い流す方法。 体への負担が比較的少なく、高齢の方でも受けやすい手術です。

新しい治療:血管内治療(中硬膜動脈塞栓術)
鼠径部や手首からカテーテルを入れ、血腫の膜に血液を送る中硬膜動脈を詰めて、再び血腫がたまるのを防ぐ治療です。
傷が小さく、体への負担が少ない
再発予防に効果が期待されている
高齢の方や再発を繰り返す方に有用とされています
現在まだ新しい治療法ですが、全国的に広がりつつあります。

予後
穿頭術で多くの方は改善しますが、再発率が一定程度(10〜20%程度)あることが知られています。
血管内治療はこの再発を減らせる可能性があり、今後さらに普及が期待されています。
いずれの治療でも、術後は定期的なCTや診察で経過をみることが大切です。

当科の取り組み
当科では、従来の穿頭術に加え、血管内治療(中硬膜動脈塞栓術)にも対応しています。 患者さんの年齢や全身状態、再発リスクに応じて最適な治療法を選択し、内科やリハビリ科とも連携して安心・安全な包括的診療を行っています。

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