疾患別紹介 – 脳神経外科の対
brain & Neurosurgical
Conditions
当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

脊髄空洞症(せきずいくうどうしょう)について
脊髄空洞症とは
脊髄空洞症は、脊髄(せきずい)の中に「空洞(液体のたまり)」ができる病気です。 空洞が大きくなると脊髄が圧迫され、神経の働きに障害が出てきます。 比較的まれな疾患ですが、若い方から中高年まで幅広い年代で発症します。
症状
空洞ができる部位や広がり方によって症状は異なります。
・手足のしびれや感覚障害(特に「痛み・温度」だけ感じにくくなることがあります)
・筋力低下、筋萎縮(手の細かい動作がしにくくなる)
・歩行障害、ふらつき
・肩や背中の痛み
進行すると排尿・排便障害が出ることもあります
原因
・脊髄空洞症にはいくつかの原因があります。
・キアリ奇形に伴って起こるもの
・脊髄腫瘍によるもの
・脊髄損傷や髄膜炎の後に起こるもの
原因が特定できないものもあります
診断
MRIが最も重要で、脊髄内の空洞の有無や広がりを確認します。
必要に応じて脳や脊椎全体を評価し、原因となる病気を調べます。
治療
治療方針は、症状の進行度や原因疾患の有無によって決まります。
・経過観察:症状が軽く、進行が遅い場合は定期的にMRIで経過をみます。
・外科的治療
キアリ奇形に伴う場合:後頭部からの減圧手術を行い、髄液の流れを改善させます。
空洞が大きく症状が進行する場合:空洞とくも膜下腔をつなぐ「シャント手術」を行うこともあります。
原因となる脊髄腫瘍がある場合は、その摘出が必要です。
予後と経過
治療によって症状の進行を抑えることが可能です。
ただし症状が完全に元通りに戻らない場合もあるため、早期診断・早期治療が重要です。
定期的なMRIフォローで長期的に経過をみる必要があります。
当科の取り組み
当科では、脳神経外科専門医がキアリ奇形や脊髄腫瘍を含めた原因の精査を行い、必要に応じて外科手術による神経圧迫の解除やシャント術を行っています。 またリハビリ科と連携し、日常生活動作の改善に取り組んでいます。
