疾患別紹介 – 脳神経外科の対
brain & Neurosurgical
Conditions
当科では、脳腫瘍・脳血管障害・機能的疾患・小児疾患など、
幅広い脳神経外科疾患に対応しています。
このページでは、代表的な病気の種類や症状、診断、治療について、
わかりやすく解説いたします。

頚部内頚動脈狭窄症(けいぶないけいどうみゃくきょうさくしょう)
頚部内頚動脈狭窄症とは
頚部内頚動脈狭窄症とは、首の血管(頚動脈)のうち、脳へ血流を送る「内頚動脈」に動脈硬化が起こり、血管の内腔が狭くなる病気です。血流が妨げられることで脳への血液が不足したり、血管の内壁にできた動脈硬化のかたまり(プラーク)が剥がれて脳の血管を詰まらせることで、脳梗塞や一過性脳虚血発作の原因となります。
症状
・多くの場合、初期は自覚症状がありません。
・脳への血流が一時的に不足すると、以下のような症状が出ることがあります:
片側の手足や顔の麻痺・しびれ
言葉が出にくい、ろれつが回らない
視力が急に下がる(片目が一時的に見えなくなる)
これらの症状は数分〜数十分で改善することもありますが、そうであっても将来の脳梗塞の前触れであるため注意が必要です。
診断
・頚動脈エコー(超音波検査):首にプローブを当てて血管の狭さや血流を確認します。
・MRI・MRA、CT・CTA:血管の狭窄部位や程度を評価します。
・脳血管造影検査:詳細な評価が必要な場合に行います。
治療
治療は狭窄の程度や症状の有無によって選択されます。
・内科的治療(薬物治療・生活習慣改善)
抗血小板薬(血液を固まりにくくする薬)
高血圧・糖尿病・脂質異常症のコントロール
禁煙、食事・運動療法
・外科的治療
頚動脈内膜剥離術(CEA):首を切開して血管の内側にあるプラークを直接取り除く手術。
頚動脈ステント留置術(CAS):カテーテルで細い金属の筒(ステント)を入れ、血管を内側から広げる方法。体への負担が少ない治療です。
どちらの方法を選ぶかは、狭窄の場所・形・患者さんの年齢や全身状態などを総合的に考えて決定します。
予後と注意点
適切な治療を受ければ、脳梗塞の発症リスクを大幅に下げることができます。治療後も再狭窄や動脈硬化の進行を予防するため、定期的な検査と薬物治療の継続が大切です。
当科の取り組み
当科では、外科手術(CEA)と血管内治療(CAS)の両方に対応できる体制を整えており、患者さんにとって最も安全で有効な治療を選択しています。さらに、循環器内科や脳卒中科と連携し、動脈硬化の全身管理も行っています。
